スパルタ教育からゆとり教育へ――。住宅会社の若手育成法が変わり始めた。すぐに成果を求めず、本人の成長を気長に待ち、教育にかかる投資を惜しまない。残業時間を極力減らし、建て主との折衝は先輩社員が引き受ける。まさに至れり尽くせりだ。そんな若手の姿を見て「俺達が若い頃は」と愚痴を言っても始まらない。徒弟制度や長時間労働は過去の遺物。経営者に必要なのは10年先を見据えた戦略と忍耐力だ。
目次
注目6事例 至れり尽くせりの人材育成
- Case1 カオル建設
残業させず定着図る - Case2 サンプロ
まずは管理職を育てる - Case3 平成建設
大工志望の大卒を採る - Case4 ポラスグループ
自前の学校で育てる - Case5 東京大工塾
22社が協力して教育 - Case6 工房夢蔵
大工の育成を肩代わり
- 識者に聞く(芝浦工業大学建築学科 蟹沢宏剛教授)
請負から雇用へ この流れは本物