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1カ月で3棟を建てる

 CLTは、すべて長方形のパネルで製作し、接合金物を取り付けた状態で現場に搬入した。

 現場が気を使ったことの1つは、基礎に埋め込む1830本ものアンカーボルトの設置精度だ。剛性の高いCLTパネル同士を、隙間なく建て込むので、許される誤差がほとんどない。基礎の配筋との干渉も避けなければならない。施工誤差を2mmとして、細心の管理をしながらアンカーボルトを打ち込んだ。

 使用したCLTパネルは計939枚。1日平均32枚程度のペースで進み、約1カ月で3棟の建て方を終えた〔写真2、3〕。16年2月の竣工、3月の開業を目指す。宿泊料金は1期棟と同じで、2人1室利用の場合、1人当たり7500円からとなる。

〔写真2〕床材で接合金物を隠す
〔写真2〕床材で接合金物を隠す
最大4人が利用できるFタイプの客室は、天井にCLTの梁が架かる。ユニットバスを設ける側の壁面(写真右)は、石こうボードと仕上げ材を張る。設備配管などを設ける廊下側の一部の壁は、在来木造とする。壁パネルと基礎の接合には、ボックス金物とU形のせん断抵抗金物を使用。金物より高い位置に床を張って隠す(写真:松浦 隆幸)
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〔写真3〕隙間をつくらない実(さね)加工
〔写真3〕隙間をつくらない実(さね)加工
隙間なく建て込むため、高い製作精度が求められる。片面を現しとするため、パネル端部を実(さね)加工して隙間が生じないようにした。木材は、長崎県を中心とする九州産のスギを使用。CLTの材量は540m3(写真:鹿島)
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