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どこに居ても外が見える

 内外を遮る壁は極力少なくした。外周部は、コンクリートの基礎を地面から1200mm立ち上げて腰壁とし、その上部に高さ1200mmの開口部を設けた。外部への視線を遮る壁がないため、屋内のほとんどどこからでも屋外の風景が見え、視覚的に内外が連続しているように感じる〔写真1、2、3〕。

〔写真1〕テラスに面したキッチン
〔写真1〕テラスに面したキッチン
キッチンには、長さ5mを超えるキッチンカウンターをしつらえた。壁梁やカウンター下部の戸棚は安価で耐久性の高いラーチ材の構造用合板で仕上げている(写真:吉田 誠)
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〔写真2〕外部テラスと一体のリビング
〔写真2〕外部テラスと一体のリビング
リビングから見渡す。開口部の中柱と筋交いの接合部には、金物を見せずに納められるホームコネクター工法を採用した。はめ殺し窓は室内からサッシが見えないようにして、すっきりと納めている(写真:吉田 誠)
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〔写真3〕壁際に続くカウンター
〔写真3〕壁際に続くカウンター
北側の子ども室と寝室を見通す。壁際にコンクリートのカウンターを設けた細長い空間を、建て具で仕切って子ども室と寝室として使っている(写真:吉田 誠)
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 夫は、「家のどこに居ても茶畑や近隣の緑が目に入る。窓を開けると、家中を風が抜けて森の中に居るようだ」と笑顔で語る。