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松岡雄也(53歳)は、絵の鑑賞というよりは、自分の仕事をちょっと自慢したいという思いで、美術館内を歩いていた。松岡は大手建設会社、青陵建設の構造設計部門に勤めている。「鳴上(なるかみ)現代美術館」は、彼が構造設計のチーフを担当した建物で、3カ月前の2025年4月にオープンしたばかりだった。この日は台風に伴う前線が近づいていて悪天候だったが、ほかに2人の都合がつく日も無く、予定を決行したのだった。

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