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長さ2mに満たない広葉樹材を建築材として活用するため、板材にして鉄筋で組み上げた構造体を考案した。屋内では家具や手すりにもなる。

天井高6m超のリビング・ダイニング。開口部に配した「組み壁」は、スクリーンと構造体を兼ねる。2階の組み壁は手すり柵となる。内壁には8種の広葉樹端材を使用。左手カウンター下の建具は広葉樹材を張り合わせたもの(写真:イクマサトシ)
天井高6m超のリビング・ダイニング。開口部に配した「組み壁」は、スクリーンと構造体を兼ねる。2階の組み壁は手すり柵となる。内壁には8種の広葉樹端材を使用。左手カウンター下の建具は広葉樹材を張り合わせたもの(写真:イクマサトシ)
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 製材業を営む建て主が、山口県長門市の中心市街地に建てた住宅だ〔写真1〕。市内の山間部にある製材所で製作した製品を展示。様々な樹種の木材を使い、性能や経年変化を確認する実証実験も実施している。

〔写真1〕自立する組み壁が門と塀を兼ねる
〔写真1〕自立する組み壁が門と塀を兼ねる
東側外観。組み壁は事前に接合部の強度試験などを行って構造計算し、現場でモックアップを用いて、水平力による変形量を確認した。道路側に組み壁を巡らせた外観は、製材所をモチーフにした(写真:イクマサトシ)
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 設計したのは伊藤立平建築設計事務所(大阪市港区)だ。伊藤立平代表は建て主の知人。一緒に各地の林業の現場を視察する間柄だ。