PR

近所付き合いのきっかけを

 自分の身のまわりにも超高齢社会が押し寄せています。20年近く住む自宅マンションでは、子どもの姿がめっきり減り、高齢の夫婦が目立ちます。また、地方に住む両親の家のまわりには、80代の女性が大きな家で独り暮らしする例も少なくありません。救いは、近所付き合いが続いていること。お土産を持ち帰ると「おすそ分け」として、近所とのコミュニケーション手段に早代わりします。

 今号の特集で掲載した「五本木の集合住宅」では、各住戸の入り口のすぐ外側に、緑化されたルーバーが立っています。住人が自分で水やりをする仕組みで、その際に近隣との会話が生まれることを期待しています。周囲との関係をつくるのに、開放的なしつらえとするのは第一歩といえるでしょうが、地域や場所に応じた“きっかけ”づくりが、設計者に今、求められています。