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人の1.5倍の作業能率

 ロボットに溶接を任せるといっても、人が全く介在しないわけではない。レールやロボットの取り付けといった準備、溶接時の確認、カス取りなどの後処理で、ロボット2台に対して技能労働者1人が必要となる。

 技能者と比べてロボットは、取り付けや溶接箇所の形状を確認するティーチングの作業が余計に増える。溶接自体のスピードは変わらないので、1台だけならば人のほうが速いが、1人で2台同時に動かせるのが利点。大林組が目標とするのは、人の約1.5倍の作業能率だ。

 省力化だけでなく品質確保の面でもロボット化は必然の流れだ。人だとつらい姿勢で作業することになる難しい箇所でも、ロボットならば同じ品質で長時間、溶接できる。同社は、これまでに約10件の工事でロボットを使った溶接工法を採用。第三者検査では全数合格の実力だ。

 「ロボットだと単純で大きな箇所は効果的だが、複雑で細かい箇所は準備などで手間がかかる」(浅井主任研究員)。適材適所の使い方で、ロボットの力はより発揮できる。

目次

  • 話題 施工現場以外でも活躍中
    工場やメンテで「人にできない」任務
    •  木造新生産システム(前田建設工業、千葉大学)
    •  CHERI(シェリ)(大成建設、千葉工業大学)
    •  moogle evo(モーグル エヴォ)(大和ハウス工業)
    •  力触覚伝達遠隔操作システム(大成建設、イクシー)