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建設会社の単身男性向け社員寮を建て替えるのに当たって、分棟形式の配置を採用。各棟が路地のような空間を隔てて隣接し、入居者それぞれのプライバシーを重視する一方、互いの気配を感じ合える適度な距離感や、敷地内外に向けた開放感を建物が演出している。

 横浜市内にある社員寮の建て替え事例だ。単身男性向けの寮で、発注者は地盤・基礎関連が主力の建設会社、日本基礎技術(大阪市)。旧建物は築20年以上の木造2階建て3棟だったが、鉄筋コンクリート(RC)造2~3階建てで住居棟14棟からなる集合住宅に建て替えた。

 各棟が路地のような通路や坪庭を挟んで並ぶこの建物は、総戸数38戸。敷地は登記上2筆(敷地A、B)に分かれ、それぞれに7棟1組で配置。1組ごとに各棟を共用の渡り廊下で連結している。渡り廊下や外階段は、袖壁を設けずに金属の手すりだけで意匠を統一しており、吊り橋を行き来するような開放感がある〔写真1~3〕。棟間の空間の一部は、敷地方向に直交する周辺道路に面した位置に配されており、住宅密集地ながら眺望の“抜け感”も味わえる。

〔写真1〕全戸が角部屋の分棟形式
〔写真1〕全戸が角部屋の分棟形式
2~3階建ての住居棟14棟で構成。各棟とも1フロア1住戸で、全戸が角部屋だ。写真左手が駐車スペース、中央手前の棟1階が共用のエントランス(写真:浅田 美浩)
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〔写真2〕棟間通路などで距離感演出
〔写真2〕棟間通路などで距離感演出
各棟は通路や坪庭で隔てられている。隣接する住戸同士で、プライバシーを確保しながら、適度な距離感で互いの気配を感じ合える空間構成だ。写真右手の棟の1階がエントランス(写真:浅田 美浩)
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〔写真3〕見通しのいい外回り
〔写真3〕見通しのいい外回り
外階段や渡り廊下は袖壁を設けず、敷地内外からの見通しの良さに配慮(写真:浅田 美浩)
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