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環境に配慮した「エコロジカルな照明」を目指すことは、良い光環境をつくることにもつながる。無駄な光を減らして、その場所にふさわしい光を選ぶ。省エネ性に配慮した「量より質」の照明計画が求められる。(日経アーキテクチュア)

 今回は「エコロジカルな照明」の重要性を解説する。エコロジカルな照明といってすぐに思いつくのは、光害防止や省エネルギーに配慮した照明だろう。

 今のところ日本では、照明の環境面への配慮について設計時に厳格な基準で求められる機会は少ない。

 しかし海外では、大きなプロジェクトでLEEDなどの環境性能評価システムの認定を取得することが非常に多い。その基準をクリアするため、設計チームに「サスティナビリティーコンサルタント」と呼ぶ専門家がいるケースも一般的だ。

 照明分野では、屋外で上方へ向けた照明器具の設置が制限されていたり、空間用途ごとに単位面積当たりの消費電力の上限値が細かく設定されていたりして、その基準をクリアする設計が求められる〔図1〕。

〔図1〕環境性能評価システムは各国にある
〔図1〕環境性能評価システムは各国にある
環境性能評価システムは、米国の「LEED」(左)や日本の「CASBEE」のほかに、シンガポールの「Green Mark(BCA)」(中央)、香港の「HK BEAM」(右)など各国で様々な認定制度が定められている。その中には照明に関わる評価項目も設けられている
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 より厳しいところでは、LEEDなどの任意の認定だけではなく、法規的に定められた数値を順守することが必須な国もある。