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巨匠のスキャンダルに衝撃

 「なぜ記者になったんですか?」と聞かれることがある。私は出張が好きだし、人の仕事の話を聞くのが楽しい。何よりも、男女の垣根なく、企画さえ出せば自由に書かせてもらえる職業であることも魅力だった。

 そんな初心も忘れかけていた頃、今年3月にニューヨーク・タイムズ紙でリチャード・マイヤー氏のセクハラ告発を読み、衝撃を受けた。これほど多くの女性が、長年、苦痛を味わいながら働いていたのかと。被害者のキャロル・ヴェナ・モンド氏とやり取りをし、彼女の取材に対応してくれた勇気と、強いメッセージに感動した。加害者が巨匠であっても、セクハラに例外をつくってはいけないことを痛感した。