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デザイン性などを重視した「進化型カプセルホテル」。その先駆けが、ナインアワーズだ。これまでよりもカプセルと建築、立地の関係をより一体に扱ったデザインで、多店舗展開を加速している。その第1弾となる「ナインアワーズ竹橋」が、平田晃久氏の設計で完成した。

「ナインアワーズ竹橋」の中庭から見上げる。写真右手、西側の既存ビル外壁に面してガラス張りの光庭を設けた。フロア構成は、1階がフロントとワークスペース、2~5階が男性専用フロア、6~8階が女性専用フロア。計129室を備える(写真:吉田 誠)
「ナインアワーズ竹橋」の中庭から見上げる。写真右手、西側の既存ビル外壁に面してガラス張りの光庭を設けた。フロア構成は、1階がフロントとワークスペース、2~5階が男性専用フロア、6~8階が女性専用フロア。計129室を備える(写真:吉田 誠)
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 8階までの全フロアを貫く光庭に面して、カプセルユニットが整然と並ぶ──。平田晃久建築設計事務所(東京都港区)が設計を手掛けた「ナインアワーズ竹橋」だ〔写真1、2〕。東京・竹橋の皇居近くで、3月30日に開業した。間口約8m、奥行き約18.5mの細長い建物に129個のカプセルを収めた。〔写真3、4〕。事業主体はコスモスイニシアで、企画・運営をナインアワーズ(東京都港区)が担う。

〔写真1〕全フロアが中庭から丸見え
〔写真1〕全フロアが中庭から丸見え
屋外階段から見た女性専用の7階フロア。中庭をコの字形に囲む3面は、ほぼ全面がガラス張りだ。中庭や屋外階段から、各フロアの内部が見える。女性フロアは上階にあるため、男性客からは見えにくい(写真:吉田 誠)
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〔写真2〕全店共通のカプセルが並ぶ
〔写真2〕全店共通のカプセルが並ぶ
7階南西側から内部を見る。カプセルが上下でずれながら並ぶ。他店のカプセル壁面は黒が基調だが、平田氏の提案でシルバーに変更。カプセルユニットのデザインはDesign Studio Sの柴田文江代表が手掛けた(写真:吉田 誠)
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〔写真3〕8層の細長いビル
〔写真3〕8層の細長いビル
ナインアワーズ竹橋の外観。東京メトロ東西線竹橋駅から徒歩で約5分、表通りから1本入った路地に面して立つ。敷地下に地下鉄が通っていることから、荷重を抑えながら高層化するため、床材には軽量気泡コンクリート(ALC)を採用。サインとグラフィックのデザインは、全店で廣村デザイン事務所が手掛ける(写真:吉田 誠)
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〔写真4〕ガラス張りのボイドから光を取り込む
写真は、1階北側から店内を見た様子。1階には受付のほか、ベンチや電源を備えたワークカウンターがある(写真:吉田 誠)
写真は、1階北側から店内を見た様子。1階には受付のほか、ベンチや電源を備えたワークカウンターがある(写真:吉田 誠)
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写真は最上階の8階。開口部から街が見渡せる(写真:吉田 誠)
写真は最上階の8階。開口部から街が見渡せる(写真:吉田 誠)
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 ナインアワーズは、高いデザイン性や品質を強みにしてきたカプセルホテルブランドだ。滞在型のホテルとは違い、施設内には基本的に、睡眠のためのカプセルと身支度のための水回りしかない。「都市の寝床」として「街とつながる」ことを重視している。

 こうしたコンセプトを基に、事業計画やプロダクト、サイン、内装などのデザイン計画を当初から一体のチームで磨いてきた体制も特徴だ。これまでに都内のほか、京都や成田空港、仙台などで計5店舗を展開している。それらは、内部空間に重点を置いて世界観をつくってきた。竹橋が既存店と違うのは、企画段階から建築家をチームに交えた点だ。