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 「鉄骨住宅を扱う全国81の営業所で、今後、木造の注文住宅を扱えるようにする。今までプレハブ住宅の施工を担ってきた事業者の間で、大変な混乱が生じることも覚悟している。だが、鉄骨造に加え木造への対応を可能にすることで、今まで取りこぼしてきた顧客を取りに行く」。大和ハウス工業の執行役員で木造住宅事業部長の林直樹氏は、こう決意を語った。

新ブランド「プレミアムグランウッド」で木造事業に本腰を入れる。写真はモデル住宅の「プレミアムグランウッド 神戸・芦屋の家」(写真:大和ハウス工業)
新ブランド「プレミアムグランウッド」で木造事業に本腰を入れる。写真はモデル住宅の「プレミアムグランウッド 神戸・芦屋の家」(写真:大和ハウス工業)
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大和ハウス工業の執行役員で木造住宅事業部長の林直樹氏(写真:日経ホームビルダー)
大和ハウス工業の執行役員で木造住宅事業部長の林直樹氏(写真:日経ホームビルダー)
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 縮小する住宅市場の今後を見据え、大和ハウスが大きく舵を切った。同社は4月14日、高級木造住宅の新ブランド「プレミアムグランウッド」を立ち上げ、木造住宅市場への参入を本格化した。同ブランドでの受注目標は初年度で50棟。新たな取り組みを足掛かりに、既に展開している分譲住宅と合わせて、2016年度に600棟だった木造住宅の実績を17年度には1000棟、20年度には3000棟まで育てる予定だ。

 プレミアムグランウッドはフルオーダー形式のいわゆる注文住宅だ。グッドデザイン賞を受賞した同社のデザイナーや設計者がチームを組み、設計を担当することを大きな特徴とした。従来のプレハブ住宅とは一線を画し、顧客の自由な要望に応えられるようにする。

 さらに、同社がこれまでに培ってきた安全・安心な家づくりのノウハウなどを活用。自然素材などの高級建材をふんだんに使って、競合他社との差別化を図る。「若手社員や社内全体では『脱プレハブ』という意識が芽生えている」(林執行役員)

 主な顧客層は40代を中心とした富裕層。建物の価格は5000万円前後を想定している。まずは首都圏(東京、神奈川)および近畿圏(大阪、京都、兵庫、奈良)で展開する方針だ。「建て替え需要などを狙っているが、土地と一緒に提案することもある。土地の大きさに合わせて建物を提案するので、敷地サイズの条件などは設けずに対応していく予定だ」。住宅事業推進部営業統括部木造住宅グループの峯田茂グループ長は、こう説明する。