
2016年熊本地震
目次
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10カ所で緊急復旧工事、緑川水系の堤防損傷
熊本地震により損傷を受けた緑川水系の堤防損傷に関し、九州地方整備局は4月17日までに、特に損傷が大きい熊本市およびその周辺町の合計10カ所について、緊急復旧工事を開始した。18日未明に公表した。15日から実施していた専門家による現地調査や技術指導を踏まえて損傷箇所ごとに工法を決め、復旧工事に臨んでい…
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「本震」が橋を直撃、交通網にとどめ
「震度7の割に、土木構造物の被害はそれほど多くなかったようだ。明日は追加の取材をして一旦東京に戻ろうか」。熊本地震の取材を終えた4月15日の夜、筆者はこのように考えて宿泊先で床に就いた。だが、直後に16日未明の「本震」に遭遇。楽観的な見方はすぐさま打ち砕かれた。
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川の埋め立てが原因か、九州道の盛り土崩壊
九州自動車道の盛り土が崩壊した区間は、かつての小川を埋め立てた場所だったことが、日経コンストラクションの調べで分かった。詳細な原因は不明だが、地震によって旧河道が液状化するなどして滑り面ができ、盛り土が滑り破壊した可能性などが考えられる。
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阿蘇大橋周辺の立体地図、3Dプリンター用データも公開
国土地理院は4月18日、大規模な斜面崩壊が発生した熊本県南阿蘇村の阿蘇大橋周辺の「立体地図」を公開した。ウェブ上で閲覧できる。
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耐震工学の専門家、和田章氏が読み解く建物被害の教訓
熊本地震の発災翌日の4月15日、耐震工学の第一人者である和田章・東京工業大学名誉教授が被災地に入った。現在、日本建築学会や土木学会など50の学会で組織する「防災学術連携体」の代表幹事を務めている。建物被害から得られる教訓は何か。以下に、和田氏の許可を得て、調査リポートを全文掲載する。
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阿蘇大橋周辺の地表断層を解析
4月16日未明に熊本県を襲った地震によって大規模な表層崩壊が起こった阿蘇大橋周辺を航空レーザー測量した結果を、アジア航測が公開。地表における断層の位置を解析した結果を示した。
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熊本城で建造物倒壊が増加、重文の櫓など5棟も
熊本地震の4月14日の前震に加え、16日未明の本震などに襲われた熊本城で被害が拡大している。建造物では国の重要文化財に指定されている計12棟の櫓(やぐら)と櫓門(やぐらもん)のうち5棟が新たに倒壊した。基礎に当たる石垣の崩壊で傾きやたわみが生じた建造物もある。
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人影のない熊本駅前、高層ビルにも被害
4月16日未明に発生した本震から1日がたった熊本駅前の様子を、日経アーキテクチュア記者・江村英哲と日経コンストラクション記者・木村駿の写真でお伝えする。
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応急危険度判定と罹災証明とは?<追加情報あり>
大地震で住宅などが被災すると、市町村が建築物の「応急危険度判定」と「被害認定調査」を実施する。被害認定調査の結果に基づき、被災者には「罹災証明書」が交付される。これらについて解説する。
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築浅住宅が地震で倒壊、金物不備や増築が要因か
熊本地震では、倒壊した戸建て住宅の多くは築年が古いものだだった。だが、中には比較的築年が新しい建物もあった。なぜ倒壊したのか。現地を取材した記者がその要因を探った。
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本震は前震の1.6倍の破壊力
筑波大・境教授の地震動分析(2)
熊本地震では、14日夜にマグニチュード6.5の前震、16日未明にマグニチュード7.3の本震が発生した。筑波大学の境有紀教授は、16日の本震と14日の前震を分析したうえで、「本震は前震の1.6~1.7倍の破壊力のある地震動だった」と説明する。
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熊本最古の西洋建築、ジェーンズ邸全壊
熊本市の水前寺公園近くにあるジェーンズ邸が、4月14日と16日の2度の地震により全壊した。熊本県内に現存する最古の西洋建築で、「熊本バンド」結成の舞台ともなった。
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空から見た阿蘇地域の被害状況
4月16日未明に襲った本震で被害が拡大した熊本県内の様子を、アジア航測が同日に空から撮影した。ここで、その画像を紹介する。
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ドローンが捉えた阿蘇大橋崩落
国土地理院は4月16日、ドローン(小型の無人航空機)を使って崩落した阿蘇大橋などを撮影した。低空をゆっくり飛んで撮影したフルHDの動画は、大きく崩壊した斜面の山肌をくっきりと映し出す。
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遅れてきた本震が、倒壊やひび割れの被害を拡大
4月16日午前1時25分、マグニチュード(M)7.3の本震が発生した熊本地震。被害を受けた戸建て住宅と鉄骨ALCの建物の様子を伝える。
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ピロティ崩壊マンション、道路沿いの旧耐震ビルに警鐘
熊本市中心部、西区出町のバス通り沿いに、ピロティ状の1階駐車場が原形をとどめぬほどにつぶれたマンションがあった。4月16日の午後3時すぎに撮影した写真でお伝えする。
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柱の座屈やタイル落下など、築古の建物に被害大
4月16日午前1時25分、マグニチュード(M)7.3の本震が発生した熊本地震。多くの戸建て住宅やビルなどが被害を受けた。
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断水・停電した時の便器洗浄の方法
地震などの影響で断水や停電になると、便器の水を流せなくなる場合がある。対処方法について、主なトイレメーカーのウェブサイトを紹介する。
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倒壊寸前の宇土市庁舎、新築検討の最中に被災〈追加情報あり〉
宇土市役所本庁舎が4月16日の未明の地震により、4階部分が押しつぶされ、倒壊寸前の状態になっている。新市庁舎の建設検討委員会を設けて検討を行っていた最中だった。
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国道寸断、落橋 28時間後の「本震」が被害拡大
4月16日未明、被災地を再び襲ったマグニチュード7.3の地震が「本震」だった。国道57号が大規模な土砂災害によって寸断するなど、被害が拡大している。