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英国のロンドン西部に立つ高層公営住宅で発生した大規模火災。大きな被害に至った原因はまだ解明されていないが、外装の断熱材が延焼を助長したと指摘する声もある。似たような延焼現象は戸建てでも起こり得る。日経ホームビルダーが2011年1月号で報じた記事を特別に再公開する。(日経ホームビルダー)


金属サイディングから延焼

 大阪市消防局は2010年11月、日経ホームビルダーの取材に応じて、硬質ウレタンフォーム(硬質ウレタン)を芯材とする金属サイディングにガスバーナーの炎をあてる火災実験について語った。

 実験は、金属サイディングの延焼リスクを調べるために同消防局が10年5月に実施したものだ。

 金属サイディングは着火から1分35秒後に700℃の高温になり、芯材の硬質ウレタンから大量の可燃性ガスを発生しながら燃焼を開始。その約1分30秒後に硬質ウレタンが焼失した。

右と中央の写真が火災実験中の様子。硬質ウレタンを芯材とする金属サイディングの外側にガスバーナーの炎を当て、サイディングの室外側の金属面と金属の裏面、芯材内の温度を測った。芯材は実験開始から1分35秒後に可燃性ガスを大量に発生し、一気に燃え広がった。左の写真は実験終了後の室外側の金属面。変色しただけで焼失はしていない(写真:大阪市消防局)
右と中央の写真が火災実験中の様子。硬質ウレタンを芯材とする金属サイディングの外側にガスバーナーの炎を当て、サイディングの室外側の金属面と金属の裏面、芯材内の温度を測った。芯材は実験開始から1分35秒後に可燃性ガスを大量に発生し、一気に燃え広がった。左の写真は実験終了後の室外側の金属面。変色しただけで焼失はしていない(写真:大阪市消防局)
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火災実験に使用した金属サイディング。硬質ウレタンの外側はガルバリウム鋼板、内側はアルミ膜で覆っている。厚さは20mm(写真:大阪市消防局)
火災実験に使用した金属サイディング。硬質ウレタンの外側はガルバリウム鋼板、内側はアルミ膜で覆っている。厚さは20mm(写真:大阪市消防局)
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火災実験の結果
火災実験の結果
実験の所要時間は(1)は5分、(2)と(3)は10分(資料:大阪市消防局の資料を基に日経ホームビルダーがまとめた)
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