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2017年内に大臣認定を申請

 耐火構造の試験において、部材は試験炉内で1000℃を超す高温にさらされる。さらに、燃焼を止めた後も要求される耐火時間の3倍の時間にわたって再燃焼を起こす恐れがない「燃え止まり」性能が求められる。木造の場合、耐火被覆内部の部材表面が炭化しないことも要件の1つだ。シェルターで技術開発を担当する安達広幸常務によると、耐火被覆内部の表面温度が250℃を超えると、発火はしないものの炭化する恐れがある。

燃え止まり性能の確認後、試験炉を開いた様子(写真:シェルター)
燃え止まり性能の確認後、試験炉を開いた様子(写真:シェルター)
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 安達常務は3時間耐火の予備試験の様子を次のように説明した。「2時間耐火試験に比べて燃焼終了時の炉内温度が高く、炉内が200℃以下に冷めるまでの時間が長い。一般に、『燃え止まり』を確認する間、被覆内部へ徐々に熱が伝わって内部表面の温度も上昇するが、試験では炭化する温度には達しなかった。被覆を剥がした後の確認でも炭化部分は見つからなかった」

炉から取り出したサンプル。強化石こうボードの表面に亀裂が走り、ボードが縮んだためボード同士の目地が開いている(写真:シェルター)
炉から取り出したサンプル。強化石こうボードの表面に亀裂が走り、ボードが縮んだためボード同士の目地が開いている(写真:シェルター)
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実験終了後、被覆を剥がした柱部材。炭化部分は見られない。強化石こうボードを留める大量のステープルが刺さっている(写真:シェルター)
実験終了後、被覆を剥がした柱部材。炭化部分は見られない。強化石こうボードを留める大量のステープルが刺さっている(写真:シェルター)
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 シェルターは今後、本試験を経て17年内に大臣認定を申請する考え。取得した認定は、同社を事務局とする日本木造耐火建築協会を通じて会員向けにオープン化する方針だ。