PR


海外では高さ100mの塔


 海外では、耐震に対する要求性能が異なるが、9階建ての「Stadhause」(2008年、英国)、10階建ての「Forte」(13年、オーストラリア)といったCLT構造の木造マンションや、8階建ての事務所ビル「LifeCycleTower1」(12年、オーストリア)、7階建ての「Tamedia」(13年、スイス)、5階建てではあるが大規模な事務所ビル「LifeCycleTower2」(13年、オーストリア)など、鉄筋コンクリート(RC)造や鉄骨(S)造のビルと同様の規模の木造建築が実現している。

スイス・チューリヒのタメディア新本社。設計は坂茂氏。中2階を含めると7層が木造。木の架構がガラス越しに見える(写真:武藤聖一)
スイス・チューリヒのタメディア新本社。設計は坂茂氏。中2階を含めると7層が木造。木の架構がガラス越しに見える(写真:武藤聖一)
[画像のクリックで拡大表示]

オーストリアの「LifeCycleTower2」。平面的に大きな5階建て事務所ビル。アスペクト比が小さい方が木造向きだ(写真:腰原幹雄)
オーストリアの「LifeCycleTower2」。平面的に大きな5階建て事務所ビル。アスペクト比が小さい方が木造向きだ(写真:腰原幹雄)
[画像のクリックで拡大表示]

 建築物ではないが、オーストリアで13年に完成した展望塔、「PYRAMIDENKOGEL」は、約100mの高さがある。

オーストリアの「PYRAMIDENKOGEL」。高さ約100mの木造展望塔。集成材の柱と鋼材のブレースで構成。内側に鉄骨階段が見える(写真:腰原幹雄)
オーストリアの「PYRAMIDENKOGEL」。高さ約100mの木造展望塔。集成材の柱と鋼材のブレースで構成。内側に鉄骨階段が見える(写真:腰原幹雄)
[画像のクリックで拡大表示]

「PYRAMIDENKOGEL」の上部。大規模になると、同じ線材の鉄骨部材との混構造も構造的には合理的(写真:腰原幹雄)
「PYRAMIDENKOGEL」の上部。大規模になると、同じ線材の鉄骨部材との混構造も構造的には合理的(写真:腰原幹雄)
[画像のクリックで拡大表示]

 このように構造技術的には、国内で実現している都市木造の規模は、まだまだ大きくなる余地を残している。