木造促進の技術も続々と

 木材を中高層ビルに採用する技術の開発も活発になっている。鹿島や住友林業など4社は、鹿島などが既に開発していた耐火集成材「FRウッド」の仕様を改めて1時間耐火構造の大臣認定を新たに取得。過剰な仕様を見直して価格競争力を高めた。

左が従来の「FRウッド」の柱。右が新たに大臣認定を取得した仕様。燃え止まり層の厚さを薄くした(資料:鹿島)
左が従来の「FRウッド」の柱。右が新たに大臣認定を取得した仕様。燃え止まり層の厚さを薄くした(資料:鹿島)
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 鹿島の試算では、開発した技術で木造4階建てオフィスを建設するコストは、RC造で建設する場合の約1.2倍に抑えられる。混構造を採用すれば、この差はさらに縮まる。

 大林組はシェルター(山形市)と共同で、大スパン向けの2時間耐火木造技術「オメガウッド」を開発した。

 単板積層材をビスなどのつづり材で一体化した大断面木材に、石こうボードの燃え止まり層と木材表面の燃えしろ層を加えた3層で構成する。2時間耐火構造が求められる中高層ビルへの導入を狙う。

表面と燃え止まり層、荷重支持部の単板積層材の3層で2時間耐火を実現した(写真:大林組)
表面と燃え止まり層、荷重支持部の単板積層材の3層で2時間耐火を実現した(写真:大林組)
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