PR

新耐震は大丈夫か?

 現地で調査していた識者の報告も出始めたころ、住宅業界では1つの疑問が広がりつつあった。2000年以降の住宅、つまり、「現行の耐震基準の住宅は大丈夫なのか?」という疑問だ〔記事6~8〕。繰り返しの地震によって耐震等級2の住宅が倒壊したことは、新耐震基準に対して抱かれていた安全像が大きく揺らぐほどのインパクトがあった。

 この疑問に対しては、国土交通省の熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会で、「現行の耐震基準の有効性がある」と明確に示された。同委員会は建物倒壊の原因を究明し、熊本地震における建築物被害原因分析報告書にそのことを記している〔記事9~11〕。

 だが、1981年~2000年の間に建てられた木造住宅のなかには、耐震基準を満たさないものもあることが明らかになった。2017年以降は、これらの住宅にどう対処するのかが大きな課題となるだろう。