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かゆい所に手が届くローテクも

 現場ではローテクも積極的に採用している。その一つが、堤体と接する基礎岩盤面を清掃するための「バックホーブラシ」だ。約1400人日の手作業をなくしたほか、斜面上の危険な高所作業も減らせた。

(写真:清水建設JV)
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(写真:清水建設JV)
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基礎岩盤面を清掃する「バックホーブラシ」。平鋼をほうきのように取り付けた。

 さらに、河床部などにコンクリートを打設する際の湧水処理に、風呂の残り湯をくみ出して洗濯などに使うためのバスポンプを活用した。直径8cmの鋼管を立てて、バスポンプを中に投入。湧水量が少ない場所でも手軽に排水作業を機械化できる。従来は工事用の水中ポンプを使うため、岩盤上に直径40cmのヒューム管を立てる必要があった。

従来の湧水処理方法(写真:清水建設JV)
従来の湧水処理方法(写真:清水建設JV)
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バスポンプを使った方法。湧水が少ない場所で採用した(写真:大村 拓也)
バスポンプを使った方法。湧水が少ない場所で採用した(写真:大村 拓也)
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冷水と冷風で粗骨材を冷やす生コンプラント。夏でもコンクリート温度を20℃に抑え、打設量を増やす(写真:清水建設JV)
冷水と冷風で粗骨材を冷やす生コンプラント。夏でもコンクリート温度を20℃に抑え、打設量を増やす(写真:清水建設JV)
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鋼製型枠を固定する鋼棒。堤体に埋めた部材とボルトで接合することで、溶接作業をなくした(写真:大村 拓也)
鋼製型枠を固定する鋼棒。堤体に埋めた部材とボルトで接合することで、溶接作業をなくした(写真:大村 拓也)
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 「ICTを導入するだけで施工効率が飛躍的に向上することはない。常に創意工夫に挑戦している」。平塚所長はこのように話す。