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旧河道を都市公園に生まれ変わらせた「草津川跡地公園」プロジェクト(詳細は日経コンストラクション10月23日号の土木のチカラを参照)。ウェブ記事では、雑誌に盛り込めなった情報を前後編で紹介している。後編は、「使われる公園」にするために設計段階から実施してきたハードとソフト両面の取り組みについてお届けする(前編のサイクリングルポはこちら)。

改修前の草津川跡地の様子。廃川となった旧草津川が琵琶湖方面へと続く(写真:草津市)
改修前の草津川跡地の様子。廃川となった旧草津川が琵琶湖方面へと続く(写真:草津市)
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市の中心部にある旧河道を町の活性化拠点に

 今年4月に開園した草津川跡地公園の「de愛ひろば」の北側は、JR草津駅を中心に商業施設やマンションが集積する。これに対して南側は、昔の東海道と中山道の合流点に近く、古くから宿場町として栄えてきた。今も草津宿本陣の街並みが残る。一方で、このエリアでは高齢化が進み、空き店舗率も比較的高いという。

旧東海道沿いに続く、歴史的街並み。正面奥はde愛ひろばの旧堤防で、下に南北の町をつなぐトンネルが見える。トンネルは公園整備の前から存在していた(写真:大井 智子)
旧東海道沿いに続く、歴史的街並み。正面奥はde愛ひろばの旧堤防で、下に南北の町をつなぐトンネルが見える。トンネルは公園整備の前から存在していた(写真:大井 智子)
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天井川の下をくぐるために整備されたトンネル。車道の両側に歩道があり、多くの人が行き交う(写真:大井 智子)
天井川の下をくぐるために整備されたトンネル。車道の両側に歩道があり、多くの人が行き交う(写真:大井 智子)
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 草木が繁茂して十分に活用されていなかった川の跡地を、賑わいの場として再生。それにより、街の回遊性を向上させて中心市街地の活性化拠点としていくことが、公園整備の大きな目的だ。

 草津市建設部草津川跡地整備課の森田洋平主任は、「公園づくりのコンセプトは、『川の流れを人の流れに』。de愛ひろばは市の中心にあり、JR草津駅から徒歩6分の位置にある。この立地は大きな強みだ。これまで駅周辺には大きな公園がなかったが、de愛ひろばの旧河道では車も自転車も気にすることなく、小さな子どもたちも安心して過ごせる。様々な人に使ってもらうことで、人の流れを生み出していきたい」と話す。