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コストは超遅延剤の約7割

 生コンの流動性を確保する手法としてはこれまで、コンクリートの凝結を10時間から3日程度遅らせる超遅延剤や、コンクリートの流動性を一時的に高められる流動化剤を使っていました。

 しかし、超遅延剤の使用ではブリーディング量が増すうえに、強度発現に時間を要して型枠の取り外し時期が遅くなるという問題を抱えていました。他方、流動化剤の使用では一時的に上昇した流動性が急激に低下するという問題がありました。

 今回開発した技術は、これらの問題を解消しているうえに、生コンに添加する材料コストも抑えられます。開発した工法で使う特殊混和剤は超遅延剤に比べて約3割、流動化剤に比べて約2割、それぞれ安くなる見込みです。そのため、開発した技術で生コンを調整した場合でも、コストは通常の生コンの1割ほどの増加で済むのです。

 流動性を確保する時間を延ばす効果によって、外気温や施工時間といった条件が厳しい現場でも、コンクリート構造物の品質を保ちやすくなります。また、開発した技術はセメントや骨材などの種類を選ばずに使えるので、普通コンクリートだけでなく、中流動コンクリートや高流動コンクリートにも適用できるという利点も持っています。

202Xインフラテクノロジー~土木施設の商機を大胆予測

日経コンストラクションでは、近年の技術開発の動向とその方向性を分かりやすくまとめた書籍「202Xインフラテクノロジー」を2016年11月28日に発行しました。建設業の技術者や経営者がこれからの建設・インフラ産業界で活躍を続けたり、建設業以外のプレーヤーの方が建設・インフラ産業の中に新たな市場を見いだしたりするために、役立てていただけるのではないかと考えています。
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202X建築テクノロジー~先端技術が仕事と建物を変える

「202Xインフラテクノロジー」の発行と同時に、姉妹書として「202X建築テクノロジー」も発行しました。建築技術の最新動向をデータや具体的な事例をもとに解説しています。こちらも参考にすれば、技術を軸にした建設産業の将来像が、より明確に見えてくるのではないかと思います。
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