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 福島県三島町と国土交通省東北地方整備局郡山国道事務所は10月27日、国による「修繕代行事業」を適用した三島大橋の補修工事で、起工式を行う。修繕代行による全国初の工事例だ。修繕代行は、技術力が不足する自治体への国の支援策の一つ。土木職員のいない同町に代わって郡山国道事務所が、発注から完成まで工事を代行する。

左は、2014年9月に国が実施した直轄診断の様子。右は、継ぎ手の高力ボルト脱落箇所(写真:左は国土交通省、右は日経コンストラクション)
左は、2014年9月に国が実施した直轄診断の様子。右は、継ぎ手の高力ボルト脱落箇所(写真:左は国土交通省、右は日経コンストラクション)
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 同橋は1975年に完成した橋長131mの鋼アーチ(トラスドランガー)橋で、管理者は三島町。アーチリブの継ぎ手の高力ボルトが脱落するなど老朽化が進んでいたが、同町には土木職員がいない。そこで昨年、新たに導入された「直轄診断」を国に要請。今年に入って、診断で必要とされた補修工事の修繕代行を要請した。

 修繕代行で郡山国道事務所は三島大橋補修工事を発注。矢田工業(福島県郡山市)が7938万円(税込み)で落札した。工期は7月23日から16年1月29日まで。脱落した分を含めて、ボルト1万9400本の全数を脱落の原因となった「遅れ破壊」を起こす「F11T」規格のボルトからトルシア形高力ボルト「S10T」に交換する。経年劣化した塗装も1100m2を塗り替える。同橋の補修工事は16年度も続き、コンクリート床版表面に防水層を設けて舗装を打ち替える予定だ。