PR

今年7月、世界文化遺産に登録された長崎市の軍艦島(端島炭坑)。貴重なコンクリート構造物が点在する島を丸ごと「3Dデータ化」し、保存・活用に生かす取り組みが、長崎大学インフラ長寿命化センターで進められている。その様子を、かつて日経コンストラクションで連載を手掛けた同センターの小島健一氏がリポートする。(日経コンストラクション)

2014年に長崎市が長崎大学インフラ長寿命化センターに委託した「端島遺構状況記録調査」で作成した「軍艦島3Dモデル」から抜き出したもの。TIN(Triangulated Irregular Network)の映像とテクスチャー付きの映像を合成することで作り出している(資料:長崎市)
2014年に長崎市が長崎大学インフラ長寿命化センターに委託した「端島遺構状況記録調査」で作成した「軍艦島3Dモデル」から抜き出したもの。TIN(Triangulated Irregular Network)の映像とテクスチャー付きの映像を合成することで作り出している(資料:長崎市)
[画像のクリックで拡大表示]

長崎大学インフラ長寿命化センター研究員
小島 健一

 おひさしぶりです!

 皆さん、私の事を覚えていますか? 2007年に「ぴろり、の土木日記」として日経コンストラクションで1年「素人目線で見た土木の現場」のレポートを書かせてもらった。連載を終えて早7年。離島の地域おこしなどを経て、今は「長崎大学インフラ長寿命化センター(以下、センター)」という土木系研究室で研究員を務めている。

 センターでは、長崎市の軍艦島(正式名は端島(はしま))をまるごと3Dデータ化した「軍艦島3Dプロジェクト」に取り組んだ。そこで、「軍艦島の“遺し方”」として、全4回でその全貌をお伝えする。まずは、「軍艦島3Dプロジェクト」とは何なのか、なぜこのようなプロジェクトが立ち上がったのかについて説明しよう。

ドローンを使って上空から撮影した軍艦島の全景。手前に見える通路部分だけが一般公開されており、島の大部分は長崎市の特別な許可がなければ立ち入ることはできない(写真:長崎市)
ドローンを使って上空から撮影した軍艦島の全景。手前に見える通路部分だけが一般公開されており、島の大部分は長崎市の特別な許可がなければ立ち入ることはできない(写真:長崎市)
[画像のクリックで拡大表示]