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関連キーワード:ダブルネットワーク/渋滞の減少/非排水構造
新東名は約200kmがつながり、新名神は大阪―神戸間の開通急ぐ

 2015年末時点で総延長の約半分が供用に至っている新東名高速道路・新名神高速道路は、15年度末~16年度に合計4区間が開通予定、または開通目標となっている(図1)。

図1 ■ 新名神・新東名高速道路の開通予定(2015年6月末時点)
図1 ■ 新名神・新東名高速道路の開通予定(2015年6月末時点)
完成予定は、日本高速道路保有・債務返済機構との協定に基づく(資料:西日本高速道路)
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 新東名高速道路では、浜松いなさジャンクション(JCT)―豊田東JCT間の延長約55kmが16年2月13日、海老名南JCT―厚木南インターチェンジ(IC)間の延長2kmが16年度内の開通を目指している。

 前者の区間では、トンネル工事で地山に想定を超える量の重金属や黄鉄鉱が含まれることが判明。さらに、岡崎サービスエリア付近での切り土法面の崩落事故、新城IC付近に設けた5橋梁の基礎沈下といった変状が相次いで発生。その対応などの影響を受けて、開通時期を当初の15年3月末から約1年延期した。

 同区間の開通で、御殿場JCTから豊田JCTまでの延長約200kmがつながり、同区間で東名高速道路とのダブルネットワークを築く。中日本高速道路会社では、東名高速道路の三ケ日JCT―豊田JCT間で年間600回発生している渋滞が約8割減り、御殿場JCT―豊田JCT間の所要時間が約60分縮まると期待する。

 後者の区間では、海老名南JCTが新東名高速道路と圏央道との接続ポイントとなる。

世界初の構造の橋梁も

 一方、新名神高速道路では、八幡JCT―城陽JCT間(延長約3.5km)間が16年度内に開通する。城陽JCT・ICで京奈和自動車道と、八幡JCT・ICで第二京阪道路とそれぞれつながり、高速道路ネットワークの機能が強化される。

 18年度に開通予定の神戸JCT―高槻第一JCT間(延長約40.5km)では計画を前倒し、16年度内の開通を目指す。この区間では、建設コストの削減や周辺環境への対応に向けた技術的工夫を要所に講じている。

 例えば、神戸市北区内に建設中の橋長442.2mの武庫川橋(写真1)では、箱桁橋形式のエクストラドーズド構造に世界で初めてバタフライウエブを採用した。蝶のような形状のプレキャスト製薄型パネルでウエブを構成して施工性を高めた。一般的なコンクリート製ウエブに比べて1割程度、軽量化できる。

写真1■ 新名神高速道路の武庫川橋(15年12月時点)(写真:西日本高速道路)
写真1■ 新名神高速道路の武庫川橋(15年12月時点)(写真:西日本高速道路)
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 大阪府の箕面市と茨木市をまたぐ延長約5kmの箕面トンネルでは、勝尾寺川直下の土かぶりが18mで、河川水などがトンネル内部に漏れ出す恐れがあった。付近の区間を円形断面に変え、肉厚の防水シートを全周に張る非排水構造とした