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今号は技術士第二次試験の筆記試験のうち、「課題解決能力」を問う問題IIIの出題傾向を踏まえた出題の予測方法などを紹介する。課題解決能力は、口頭試験でも問われる。国土交通政策を踏まえた情報分析が重要になる。後半では問題IIIの論文構成方法と総合技術監理部門のトレンディーな情報について紹介する。(日経コンストラクション)

1.建設部門のための国土交通政策

(1)情報収集

 この2年間の筆記試験の傾向として、維持管理や防災・減災といったトレンディーな国土交通政策が出題されやすいことは、前回の記事で紹介した通りだ。

 トレンディーな国土交通政策には2種類ある。一つは前回示した、確定した政策である。これは国土交通省の主要サイトを見ればよい。もう一つは、同省が今後取り組む予定の政策である。今回は後者の資料から解答論文を作ることを紹介する。

 検討中の政策の資料は国交省の主要サイト項目から収集する。

 図1に国交省の「政策・法令・予算」の一覧のページを紹介する。国交省のトップページの上のメニューの「政策・法令・予算」を開く。その中の「(1)国土交通重点政策」をクリックすると、図2の「重点的施策」が出てくる。主に「国土交通省生産性革命プロジェクト」(図4)、「国土交通省重点政策2015」(図3)がトレンディーな話題に該当する。

図1 ■ 政策関連のウェブサイト
図1 ■ 政策関連のウェブサイト
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図2 ■ 重点的施策のページ
図2 ■ 重点的施策のページ
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図3 ■ 国土交通省重点政策2015
図3 ■ 国土交通省重点政策2015
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図4 ■ 国土交通省生産性革命プロジェクトの推進
図4 ■ 国土交通省生産性革命プロジェクトの推進
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 また、「社会資本整備審議会」の「部会等一覧」(図5)のページには社会資本整備の種類ごとの部会が示されているので、自分の受験科目に見合う審議会を探す。土質基礎や鋼コンクリート、トンネルといった科目は直接該当する審議会はないが、多くが道路構造物を対象としているので「道路分科会」を見る。水路構造物であれば「河川分科会」、鉄道構造物であれば「鉄道部会」を見ればよい。

図5 ■ 社会資本整備審議会のページ
図5 ■ 社会資本整備審議会のページ
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 例えば「道路分科会」の「基本政策部会」を見る。2015年12月25日付で「今後の物流政策の基本的な方向性等について(答申)」があるので内容を確認し、道路の設計、渋滞解消などのテーマの論文を書く際に「○月から○○(答申)もあり……」と少し触れることができるように準備しておく。

 15年度までの「国土審議会」の「計画部会」は廃止され、新たに「計画推進部会」が発足し、16年4月19日に第1回部会が開催されている。部会では、「昨年8月に閣議決定された国土形成計画(全国計画)において示された、新しい国土の基本構想である対流促進型国土の形成を目指す。」としているところから、「対流促進型国土」は昨年に引き続き重要なキーワードであることが分かる。

 また、図6に示したように「政策・法令・予算」から「政策情報・分野別一覧」、「環境」を開くと、話題の「国土交通省気候変動適応計画の概要」(図7)が出てくる。

図6 ■ 個別政策へのリンク
図6 ■ 個別政策へのリンク
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図7 ■ 国土交通省気候変動適応計画の概要
図7 ■ 国土交通省気候変動適応計画の概要
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 さらに、図8では「報道・広報」の「報道発表資料」から「国土交通省(広域地方計画)」の大臣決定(図9)が、また4月にはトレンディーな「i-Construction」の情報が出た。

図8 ■ 報道発表資料のページ
図8 ■ 報道発表資料のページ
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図9 ■ 国土形成計画(広域地方計画)のページ
図9 ■ 国土形成計画(広域地方計画)のページ
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