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水音と全体が見渡せる景観
長居したくなる駅前空間に

 完成した広場内の水路は、「かつての姿を再現する」というテーマを背景に、動力は不使用。広場全体の地盤をいわばすり鉢形状に造成したうえで、レベル差や越流堰を設けることで、水が自然に環流・流出するように設計している。

 ランドスケープ設計を担当したオンサイト計画設計事務所(東京都港区)の長谷川浩己代表は、「すり鉢状なので、周囲から広場全体が見渡せる。その眺めや水音で、人々が立ち寄りたくなるような場所を創出しようと考えた」と説明する。

 3カ所のテラスには雨や日差しをしのぐ屋根を架けたほか、様々な大きさのテーブルや、移動可能な背もたれ椅子なども多数設置。長時間過ごす利用者への配慮だ。

北東側のテラス1。写真左手の奥に、キッチンカー2台分の営業用スペースがある(写真:生田 将人)
北東側のテラス1。写真左手の奥に、キッチンカー2台分の営業用スペースがある(写真:生田 将人)
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広場面積の約6分の1が水面。園内の広場やテラスの一部は、イベント用に有料で一般にも貸し出す。こうした運営業務は多治見まちづくり株式会社が担う(写真:生田 将人)
広場面積の約6分の1が水面。園内の広場やテラスの一部は、イベント用に有料で一般にも貸し出す。こうした運営業務は多治見まちづくり株式会社が担う(写真:生田 将人)
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 植栽した高木は周辺の山林植生がモチーフ。オープン後、11月半ばに訪れた際には、何本かはきれいに色づいていた。夕方、あずまやの下で参考書を広げていた男子高校生たちに話を聞くと、「水音を聞きながら、本を読んだり、友達と雑談したりするのが快適で、特に定期試験前には皆で頻繁に来るようになりました」と快活に答えてくれた。