PR

技術士第二次試験の筆記試験が7月に実施された。建設部門と総合技術監理部門の出題内容を解説する。建設部門の択一式は例年通り過去問や国土交通白書からの出題が多かった。来年度も試験制度が変わらず択一式が実施されれば、同じ傾向が続くとみられる。建設部門の記述式は「建設環境」だけは難しかったようだ。(日経コンストラクション)

5Doors'代表
堀 与志男

伊藤技術士事務所代表
伊藤 功

 7月16日に総合技術監理部門、翌17日に総合技術監理以外の部門でも、技術士第二次試験の筆記試験が行われた。今回は、その筆記試験の出題内容について解説する。

1.建設部門の択一式の出題内容

 図1に、択一式の試験で出題されたテーマとその出題元を示す。出題元は国土交通白書と過去問題(以下、過去問)を記している。

図1 ■ 択一式の出題内容と出典
問題番号 2017年度のテーマ 出題元
国土交通白書 過去の類似問題
I-1 トレンディーな数字 一部2016
I-2 トレンディーな情報 2016
I-3 公共工事の品質、契約 一部H25
I-4 公共工事のコスト縮減 一部2016 一部H28
I-5 国土利用、国土形成 一部H27
I-6 都市再生特別措置法 一部H27
I-7 環境影響評価法
I-8 二酸化炭素排出量 H26
I-9 災害対策 一部2016 一部2016
I-10 防災 一部2016 一部H28 一部2016 一部H28
I-11 循環型社会、廃棄物 一部2016
I-12 建設産業 一部2016 一部H26
I-13 交通の現状
I-14 バリアフリー 一部2016 H27
I-15 地理情報、ITS
I-16 国際規格 2016
I-17 エネルギー 一部H26
I-18 基礎技術、定理、式 H27
I-19 用語の定義、コンクリート配合
I-20 用語の定義、コンクリート打設 H26

 例えば、I─5は国土利用、国土形成というように、多くの出題が問題番号ごとに過去問と共通のテーマで想定通りだった。来年度も択一式が実施されるとすればこの傾向は続くとみられ、勉強範囲の絞り込みに役立ちそうだ。

 過去問からの出題は多く、選択肢の数では、約50%が過去問から出題された。そのほとんどが、平成26(2014)年度以降の3年間の過去問題からだった。

 国土交通白書からの出題も多く、過去問題と重複しているものを含めると、選択肢の数は約30%に達していた。

 この傾向を見ると、問題自体はそれほど難しくないと思われる。私の知る範囲で自己採点の結果を見ると、全体の合格率は60%を超えるのではないか。全問正解者も少なくない。

 昨年度と比べて難易度がそれほど下がったとは思えないが、昨年度の反省を踏まえてしっかり過去問を勉強して挑んだ受験者が多かったからだと推測される。

 択一式の問題については、既に日本技術士会のウェブサイトで正答が発表されている。自己採点で合格していた受験者は、口頭試験対策を始めた方がよい。