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(2)記述式

 この5年間の出題傾向では時事的な出題が多いことが分かる。特に「都市及び地方計画」、「河川、砂防及び海岸・海洋」「港湾及び空港」、「電力土木」、「道路」、「鉄道」など計画系が主体の科目は、必ず時事性の高いテーマについて出題される。しかも、1年以内の直近の話題が多い。

 「土質及び基礎」、「鋼構造及びコンクリート」、「トンネル」、「施工計画、施工設備及び積算」、「建設環境」といった工学的な色合いが強い科目でも、対象となる構造物は国土交通政策の影響を受ける。また、コンクリートは道路橋に多く使用されていて、道路政策の影響は大きい。これらの分野でも、時事性の高いテーマの学習は必須だ。

 時事性の高いテーマについては、国土交通省のウェブサイトを参考にする。特に参考になるのは、継続中の審議会などの情報だ。ガイドラインなどのアウトプットが出れば、時事的な話題となる可能性が高い。日経コンストラクションをはじめとした定期刊行物にも情報が掲載されているので、参考にしてほしい。

 現時点で18年度の筆記試験で出題が予想される時事性の高い4テーマを以下に紹介する。

(i)ストック効果の最大化

 メンテナンスサイクルを回していくと、社会資本ストックが長寿命化してくる。その時に、その社会資本のストックが不要なものでは意味がない。だから、ストック効果の最大化が求められる。

 ストック効果の最大化を図るには、「賢く投資・賢く使う」、ストック効果の「見える化・見せる化」、マネジメントサイクルの確立が必要となるので、それを書かせる出題もあると思われる。

(II)イノベーション

 i-Constructionは今後、品質確保と省力化の両面でテーマとなる。コンソーシアムが立ち上がり、3つのワーキンググループも始動する。

 CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)やICT(情報通信技術)工事の拡大が進むので、出題テーマとなりやすい。また、ITS(高度道路交通システム)技術やビッグデータなどもテーマとなりやすい。

(III)観光のための整備

 増え続ける訪日外国人と国内旅行消費額は、日本経済を支えつつある。その効果を考えた場合、道路などの整備の費用対効果が見込めるので、観光政策、景観整備、環境整備などのテーマは出題されやすい。

 17年度に「河川、砂防及び海岸・海洋」で、景観設計が出題されたのはその流れだろう。

(IV)防災意識社会への転換

 近年、多発する災害に対して従来のハード対策だけでなく、国民の防災意識社会への転換が求められていく。ハード対策とソフト対策の併用に関するテーマは押さえておこう。