従来のコア抜きや引張試験など、構造物に少なからず損傷を与えていた健全度の評価法に取って代わり、「非破壊」で検査が可能な技術の開発が進む。これまで把握できなかった劣化や欠陥を見抜き、かつ扱い方が簡易で、取得したデータを分かりやすく表示する─。そんな技術が続々と生まれている。「見えない劣化を壊さずに知る」という考え方は、これからのインフラ検査の潮流になりそうだ。
プロローグ
技術解説
「壊さない」潮流
- [コンクリート構造物]劣化指標の大半で脱・破壊
- [コンクリート床板]土砂化やケーブル破断を察知
- [鋼橋]“目視超え”技術で疲労を見抜く
- [地中構造物]試掘や引張試験はもう古い
- [地盤]最も将来性のある非破壊市場