(写真:日経コンストラクション)
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松原 幸夫氏
川上建設 道路部維持係長
1974年生まれ。栃木県立真岡工業高校機械科を卒業後、2005年に川上建設入社。国土交通省発注の道路維持工事などを11年間手掛け、同省関東地方整備局から17年7月、16年度優良工事の局長表彰を受ける

Q.現場運営のモットー

A.施工確実・誠実本位

Q.所長の仕事の魅力

A.たくさんの人と出会えること。その出会った人たちと達成感を得られること

Q.所長としての最大の悩み

A.人材不足

Q.最近、仕事でうれしかったこと

A.やらなくてはいけない仕事を部下が自律的に実施していてくれた

Q.最近、仕事以外でうれしかったこと

A.小学生時代からの友達4人と久しぶりに同窓会を開いた

 東京都から青森県まで貫く国道4号。うち主に栃木県南部に位置する延長約100kmの区間を誰よりも熟知する技術者がいる。川上建設(栃木県鹿沼市)の松原幸夫だ。

 松原は現場代理人を務めた同区間の道路維持工事で2017年7月、国土交通省関東地方整備局から優良工事の局長表彰を受けた。現在は現場代理人の立場を後輩に譲ったものの、引き続き監理技術者として同じ工事に携わっている。

 道路維持工事とは、道路の巡回からポットホールが生じた路面の補修、交通事故で壊れたガードレールの交換、除草まで24時間、365日で対応しなければならない。住民の飼っていたヤギが国道に逃げ出し、捕獲するという仕事もあった。

 「道路の何でも屋だ」と松原は謙遜(けんそん)する。一度に補修する路面は10~20m2といった規模。何万平方メートルもの広範囲を直すわけではないので、工事の前後で何が変わったのか気づかない住民も多い。

 しかし、「維持工事でしか直せない補修がある」と松原は言う。

 例えば、路面や構造物に現れた小さな損傷。見逃すと劣化が進み、後で大きな代償を払うことになる。発注者は巨額の補修費に頭を抱え、道路を使う住民も通行止めや規制によって迷惑を被る。松原には道路を守る“道守(みちもり)”としての自負がある。