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 国土交通省が設立した産官学の連合体、i-Construction推進コンソーシアムは5月16日、建設現場の課題(ニーズ)とそれを解決する技術(シーズ)を組み合わせる「マッチング」11件を決定した。国交省の15カ所の現場で試行し、技術導入のコストや有用性を検討する。

 建設現場への先端技術導入を促進し、生産性を向上させることが目的だ。2017年10月に第1回のマッチング5件を決定し、今回が2回目。年2回程度のマッチング実施を目指す。

 同コンソーシアム企画委員会の冨山和彦委員は「回を追うごとにシーズ側の業種が多様化し、技術の精度も高まっている。このマッチングがオープンイノベーションのプラットフォームになってほしい」と講評した。今回のマッチングでは、リコーやIT(情報技術)に強いコンサルティング会社のNTTデータ経営研究所など、様々な業種のシーズが発注者のニーズに応える。

 マッチングが成立した技術の1つ、リコーの360度カメラとクラウドサービスを組み合わせたシステムは、現場の状況をリアルタイムで把握したいという国交省横浜国道事務所の課題を解決する。

 360度カメラは、周辺を上下左右くまなく1回で撮影する。現場で撮影した画像を専用のクラウドに載せると、関係者がアクセスして閲覧できる仕組みだ。複数の画像をつなぎ合わせることで、現場全体を様々な角度から把握できる。

 建設現場への導入に向けては、作業員が新技術を使う際の抵抗感や負担感の低減を目指す。

 3回目以降のマッチングは、国交省の地方整備局を中心に地域ごとに開催する方針だ。各地域に根差したニーズや、地元企業のシーズの提案を促す。