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 千葉市は東京大学や他の自治体と共同で、車に積んだスマートフォンで撮影した路面の画像から人工知能(AI)を使って損傷を自動で判定するシステム「マイシティーレポート」の実証実験を2月下旬に始める。運用しながら、正しい判定をAIに学習させていくのが特徴だ。2019年3月までの共同研究で、全国の自治体に展開できる安価なシステムの構築を目指す。 

人工知能を使って道路の舗装に生じた損傷を自動で抽出するシステムの全体像。運用しながら、損傷程度の正しい判定をAIに学習させていく(資料:千葉市)
人工知能を使って道路の舗装に生じた損傷を自動で抽出するシステムの全体像。運用しながら、損傷程度の正しい判定をAIに学習させていく(資料:千葉市)
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 実証実験では、公用車にスマートフォンを搭載して、走行しながら専用のアプリで路面を撮影する。AIを組み込んだアプリが舗装に生じたひび割れを画像から自動で抽出。損傷の程度を(1)損傷なし(2)損傷はあるが修繕は不要(3)修繕が必要――の3段階で判定していく。

 アプリが「損傷がある」とした(2)や(3)に該当する箇所については、判定結果や位置の情報を画像と一緒にサーバーに送信する。道路管理者は路面の損傷情報だけを取得できるため、人による目視点検を基本としていた道路の維持管理を大幅に効率化できる。

 道路管理者は、アプリから送られてきた画像をもとに損傷の判定が正しいかどうかを検証。誤った判定をしている箇所のデータを修正していくことで、判定の「正解」データ(教師データ)をAIに学習させる仕組みだ。