レーザースキャナーで層厚を算出
レーザースキャナーを用いた舗装の出来形管理については、出来形管理要領と、それに対応する監督検査要領を新たに作成する。
レーザースキャナーで施工箇所の3次元座標を全面的に計測し、施工前後の標高を比較して層厚を算出。個々の測定値が規格値に収まっているか確認する。従来は、一定の間隔でコアを採取するなどして各層の厚さを確認していた。レーザースキャナーを用いて面的に出来形を管理し、計測結果から検査帳票を自動で作成することで、手間の軽減と品質の向上を図る。
MCモーターグレーダーやレーザースキャナーを導入した後も、段階的に新たな技術を取り込んでいく。一例が、路盤の締め固めだ。振動ローラーに搭載した加速度センサーで路盤を転圧しながら地盤の反力を測定。施工データを検査に活用する。現場密度試験やプルーフローリング試験の省略も検討する。
路盤工だけでなくアスファルト舗装や切削オーバーレイなどにもICT建機を導入する。供用後の路面性状調査にもICTを活用し、施工時に蓄積したデータと合わせて維持管理に役立てる予定だ。