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 今月上旬の九州北部豪雨で流木による河道閉塞などが多発したことを受け、国土交通省は7月21日、上流で流木を捕捉する砂防堰堤(えんてい)の整備を積極的に進めるよう全国の地方整備局や都道府県などに通知した。

赤谷川に架かる橋の上流側にたまった流木(写真:土木学会)
赤谷川に架かる橋の上流側にたまった流木(写真:土木学会)

 土木学会の調査によると、九州北部豪雨で起こった福岡県朝倉市のため池の堤防決壊は、流木が原因だったとみられる。堤体の一部に設けた洪水吐きが流木で詰まり、ため池から水があふれ出して堤防の破壊を招いたという。同市を流れる赤谷川では橋脚に引っかかった大量の流木で河道が閉塞し、流路が変わって付近の民家に被害をもたらした。

流路が変わった赤谷川に堆積する流木(写真:土木学会)
流路が変わった赤谷川に堆積する流木(写真:土木学会)
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 一方、朝倉市の妙見川上流では、崩壊した斜面からの流木や土砂を堰堤が捕捉し、被害を軽減させたことが分かっている。東峰村の今道川でも砂防堰堤が土石流を捕捉した。

大量の流木を捕捉した妙見川の堰堤(写真:国土交通省)
大量の流木を捕捉した妙見川の堰堤(写真:国土交通省)
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