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 富士フイルムは、コンクリートに生じた幅0.1mm以上のひび割れを写真から自動で検出する技術を開発した。コンクリートを補修する工事の事前調査などに役立てる。来年3月、コンクリート表面の写真をクラウド上にアップロードするだけで、ひび割れの検出結果が得られるサービスの提供を始める予定だ。

コンクリート表面を撮影した写真から、幅0.1mm以上のひび割れがある箇所を自動で検出し、赤線で示す。検出結果を手動で修整することも可能だ(写真:富士フイルム)
コンクリート表面を撮影した写真から、幅0.1mm以上のひび割れがある箇所を自動で検出し、赤線で示す。検出結果を手動で修整することも可能だ(写真:富士フイルム)
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 富士フイルムが80年以上手掛けてきた医療分野での画像解析技術を応用した。医療画像から毛細血管などの微細で複雑な組織を検出する技術は同社独自のもの。血管をコンクリートのひび割れに置き換え、機械学習などと組み合わせて高い検出精度を実現した。

 一般的なデジタルカメラでコンクリートの表面を正面から撮影した写真を使う。ひび割れを検出したい範囲が1枚に収まらない場合でも、複数の写真を同時にアップロードすれば、システムが自動で合成する。この時、隣り合う写真同士の撮影範囲が重なり合うようにしながら、同じ距離から撮影しておく。

コンクリートの表面を正面から撮影する。複数の写真を合成する場合、隣接する画像は30%以上重複するように撮る(資料:富士フイルム)
コンクリートの表面を正面から撮影する。複数の写真を合成する場合、隣接する画像は30%以上重複するように撮る(資料:富士フイルム)
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 ひび割れの検出結果は数分のうちにダウンロードできる。CAD で使えるDXF形式への変換も可能だ。検出したひび割れの幅や長さを集計する機能も備え、補修計画の作成や積算などに役立てられる。