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 昨年6月、新名神高速道路の橋桁を架設する夜間工事の際に接合部のボルト穴がずれて作業が大幅に長引いたトラブルで、その“後遺症”と言える不具合が発生していたことが分かった。発注者の西日本高速道路会社は4月6日までに、ボルト穴にずれが生じた原因や、これから実施する補修工事の内容などを明らかにした。

 トラブルが発生したのは、新名神高速の高槻第二ジャンクション(JCT、大阪府高槻市)の建設現場。昨年6月16日夜から17日朝にかけて、橋長366.5mのランプ橋の一部となる延長約85mの曲線区間の橋桁(以下、架設桁)を架設していた。施工者は宮地エンジニアリング・東京鉄骨橋梁・片山ストラテックJVだ。

 架設桁を設置済みの桁(既設桁)に連結する際、大阪側(西側)の接合部の下り線側で桁と添接板のボルト穴にずれが生じたために作業が難航。現場で穴を開け直すなどした影響で工事が長引き、現場付近の名神高速道路の夜間通行止め解除が予定より4時間近く遅れた。

■位置図
■位置図
(資料:西日本高速道路会社)
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■現場でボルト穴のずれが生じた接合部で見つかった不具合
■現場でボルト穴のずれが生じた接合部で見つかった不具合
(資料:西日本高速道路会社)
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 その後、間もなくして接合部の側面にはらみ出しなどの不具合が発生した。西日本高速は翌7月に宮川豊章・京都大学特任教授を委員長とする技術検討委員会を設置。同委員会の審議を経て、ボルト穴がずれた原因や不具合の補修工事の内容などを明らかにした。