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 熊本地震では、都市部と中山間地の双方で多数の橋梁に被害が発生した。熊本市内と阿蘇地域を結ぶ県道28号熊本高森線の「大切畑大橋」もその一つだ。熊本大学減災型社会システム実践研究教育センターがドローンで撮影した空中写真や動画をもとに、被害の様子を詳しく見てみよう。

 緩やかな曲線を描く大切畑大橋は、橋長265mの5径間連続非合成鈑桁橋。阪神大震災を踏まえて改定された1996年版道路橋示方書に基づき、大日本コンサルタントが設計し、2001年に竣工した。布田川断層帯のまっただ中に位置し、橋のすぐ南側では大規模な斜面崩壊が発生している。

 1996年版道路橋示方書では、支承を橋の主要構造部材として位置付け、ゴム支承や免震支承の採用を推進。以後、積層ゴム支承は急速に普及していった。大切畑大橋でも、オイレス工業製の積層ゴム支承(水平力分散支承)を使用していた。

大切畑大橋をA2橋台側から撮影した。写真左手では大規模な斜面崩壊が発生している(写真:熊本大学減災型社会システム実践研究教育センター、栄泉測量設計)
大切畑大橋をA2橋台側から撮影した。写真左手では大規模な斜面崩壊が発生している(写真:熊本大学減災型社会システム実践研究教育センター、栄泉測量設計)
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大切畑大橋ではゴム支承の大半が損傷した(資料:熊本県の資料をもとに日経コンストラクションが作成、写真:特記以外は日経コンストラクション)
大切畑大橋ではゴム支承の大半が損傷した(資料:熊本県の資料をもとに日経コンストラクションが作成、写真:特記以外は日経コンストラクション)
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