PR

被害は本震で拡大

 約660m離れたKiK-net益城の計測震度が前震と本震で同じで、本震では周期1秒程度の波が前震より卓越していた。となると、町役場の震度計は本震でも震度7か、震度7に近い震度6強の揺れが生じていた可能性が高い。

 本震前の15日に益城町を取材した日経コンストラクションの記者が、本震後の17日に改めて訪れたところ、「まるで別のまちのよう。倒壊した家屋の数が、桁違いに増えている」と見た。

 ただし、熊本地震の被災地では、前震の揺れを受けたあとに強い本震の揺れを受け、その間や本震のあとにも何度も揺れを経験している。揺れを繰り返し受けたことで建物など損壊したり、道路の亀裂が広がったりした可能性もある。