PR

震度計の状態は不明、データは残っているか

 観測記録がなければ、実際の震度がどうだったかは分からない。

 震度7を観測した震度計は、益城町役場内にあり、気象庁ではなく自治体が設置したものだ。気象庁の担当者によれば、本震で壊れたのか、停電のため動かないのか、震度計の状態は不明だ。

益城町役場は傾斜地を切り盛りして建てており、擁壁が崩れて車両が転倒していた(写真:日経ホームビルダー)
益城町役場は傾斜地を切り盛りして建てており、擁壁が崩れて車両が転倒していた(写真:日経ホームビルダー)
[画像のクリックで拡大表示]

 もしかしたら、本震は計測できているが、そのデータを送信できていない可能性もある。気象庁は今後、データが残っていないか調べ、回収に努める予定だ。

 気象庁は17日午後10時からは、別の震度計を町役場から南東方向に約400m離れた益城町文化会館の建物内に設置し、観測を始めた。益城町の臨時の震度観測点としている。

<追加情報>
この記事公開後、気象庁は4月20日午後6時、本震のデータが送信されていなかった益城町および西原村の震度計について、現地でデータを回収したと発表。ともに震度7(計測震度は益城町が6.7、西原村が6.6)でした。(2016年4月20日19時30分)

臨時の観測点を置いた益城町文化会館の位置