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 国土交通省は暫定2車線(片側1車線)の高速道路のうち、速度低下が著しい区間に追い越し車線などの付加車線の設置を試行する。同省が6月7日、東海北陸自動車道の飛騨清見インターチェンジ(IC)―小矢部砺波ジャンクション(JCT)間など、対象とする4路線を発表した。付加車線を設置する箇所の抽出基準や設置の効果などを検証する。

 近くの4車線区間と比べて、平常時の走行速度が25%以上低下する区間を設置対象とする。さらに、安全性の観点から、ICなどの分岐・合流部付近にも必要に応じて設置する。

 これまでは道路の勾配や事故の発生履歴などをもとに付加車線の設置箇所を決めていた。速度低下を基準とするのは今回が初めて。走行車両と双方向通信できる次世代型の「ETC2.0」が普及してきたことで、走行データの取得が可能になった。

付加車線を設置する4路線の位置(資料:国土交通省)
付加車線を設置する4路線の位置(資料:国土交通省)
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付加車線を設置する4路線の概要(資料:国土交通省)
付加車線を設置する4路線の概要(資料:国土交通省)
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 検証のために付加車線を設置するのは、東海北陸道のほか、岡山・米子自動車道の賀陽IC―北房JCT間と蒜山(ひるぜん)IC―米子IC間、徳島自動車道の徳島IC―川之江東JCT間、松山自動車道の松山IC―大洲IC間で、合計4路線5区間。いずれも、速度の低下率が25%を超える区間の割合が、上下線のいずれかで5割を上回る。

 例えば、松山道の検証区間は2013年から15年までの3年間の平均で、下り線の延長の85%、上り線の90%で、それぞれ低下率が25%を上回っている。