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開削部60mをシールドトンネルに変更

 まず、工事の安全確保だ。台場側にある東行きトンネルの到達たて坑付近には、工事区間を横断する既設の共同溝などが錯綜していた。そのため、到達たて坑を西行きトンネルよりも護岸側に計画せざるを得ない状況だった。その結果、到達たて坑の深さが約28mと西行きトンネルよりも約8m深くなり、大きな水圧がかかる。

 そこで、シールド機の到達部で直接切削工法(NOMST)を採用。たて坑の土留め壁をシールド機のカッタービットで直接切削するため、人力による坑口の取り壊しが不要になる。作業員の安全を保つだけでなく、工期短縮も見込める。

 工期短縮のための工夫は他にもある。大林組JVは、大井側にある発進たて坑の位置を当初設計から変更し、陸上部の開削区間のうち60m区間をシールドトンネルに変更するとVE提案した。開削部の埋め戻しなどが不要になるため、工期を約2カ月短縮できるという。

使用するシールド機。泥土圧式でマシンの外径は12.2m、トンネルの仕上がり内径は10.4m(写真:大林組・鹿島JV)
使用するシールド機。泥土圧式でマシンの外径は12.2m、トンネルの仕上がり内径は10.4m(写真:大林組・鹿島JV)
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シールド機の概要。万が一の出水に備え、西行きトンネルを掘進したシールド機よりも安全性を高めた。例えば、テールブラシの隙間にパッキンを敷き詰めた「テール緊急止水装置」を取り付けている(資料:大林組・鹿島JV)
シールド機の概要。万が一の出水に備え、西行きトンネルを掘進したシールド機よりも安全性を高めた。例えば、テールブラシの隙間にパッキンを敷き詰めた「テール緊急止水装置」を取り付けている(資料:大林組・鹿島JV)
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