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軽量化と足回りを重視

 イクシスリサーチなどによるぶら下がり型ロボットの開発は4カ年計画で、2014年8月から始まった。開発開始からわずか2カ月後の同年10月には、国土交通省が開催した橋梁点検の現場検証に参加できる機会があった。ドローンなどの飛行型の点検ロボットが複数集まるなか、そこにイクシスリサーチのロボットの姿もあった。

 しかし、結果は散々だった。主桁に取り付けただけで動かなくなってしまったのだ。

2014年10月に国土交通省主催で実施した橋梁点検用ロボットの現場検証の様子。イクシスリサーチが開発したロボットは、桁に取り付けただけで終わってしまった(写真:大村 拓也)
2014年10月に国土交通省主催で実施した橋梁点検用ロボットの現場検証の様子。イクシスリサーチが開発したロボットは、桁に取り付けただけで終わってしまった(写真:大村 拓也)
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 「形にするのが精一杯で、検証もできずにぶっつけ本番だった」と、イクシスリサーチの山崎代表は振り返る。

 開発から2年弱が過ぎ、垂直補剛材や添接板に引っかかっても進めるように、足回りの構造を変えたり、軽量化したりと度重なる改良を加えてきた。首都高速道路の橋などで、40~50回の現場検証を繰り返し、実用化に向けた課題を今も洗い出している。

 山崎代表は、鈑桁向けの点検ロボットの実用化を前に、既に次の使用用途も考えている。橋梁を点検する際に、桁に付いているガス管や電力線などの添架管も一緒に点検する構想だ。「基礎技術さえ確立すれば、いろいろな適用の仕方が考えられる」(山崎代表)。

イクシスリサーチの山崎文敬代表取締役(写真:日経コンストラクション)
イクシスリサーチの山崎文敬代表取締役(写真:日経コンストラクション)
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ぶら下がり型のロボットは、両サイドに棒を連結できるため、一度の据え付けで隣接する主桁間も点検できる。両サイドにある耳桁の側面も点検が可能だ(写真:日経コンストラクション)
ぶら下がり型のロボットは、両サイドに棒を連結できるため、一度の据え付けで隣接する主桁間も点検できる。両サイドにある耳桁の側面も点検が可能だ(写真:日経コンストラクション)
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