PR

 7月29日から31日の3日間、多摩川の河川敷を含む東京急行電鉄二子玉川駅(東京都世田谷区)周辺が、イベント「TOKYO ART FLOW 00」(東京アートフロー ゼロゼロ)で賑わった。駅前エリアや隣接する河川敷といった公共空間を舞台に、アーティストなどが作品を現地制作したり、パフォーマンスを行ったりすることで、まちを「一つの作品」にするアートフェスティバルだ。

 主催したのは、地元の世田谷区および東京急行電鉄や多摩美術大学といった民間事業者からなる実行委員会だ。そのほか国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所やスイス大使館、水辺空間の新たな活用可能性を模索するミズベリング・プロジェクト事務局などがイベントを後援した。

会場の一部となった多摩川河川敷の兵庫島公園からは、東急田園都市線二子玉川駅のホームが見える。改札から歩いて数分の近さだ(写真:三上 美絵)
会場の一部となった多摩川河川敷の兵庫島公園からは、東急田園都市線二子玉川駅のホームが見える。改札から歩いて数分の近さだ(写真:三上 美絵)
[画像のクリックで拡大表示]

 メーンの舞台となった多摩川河川敷では、例えば道路橋の橋脚にペイントしたインスタレーション作品などが出現。併せて実施された一般参加者約500人による行灯行列など、約40のプログラムが周辺一帯を彩った。

 河川敷を使ったこの種のイベントは、河川法上の規制などもあって、珍しい取り組み。二子玉川駅周辺は東西に大規模なショッピング施設があり、商業地域としての色彩が強いエリアだ。こうした既存のイメージに対して、「水辺を生かした暮らしができるまち」という新たな可能性をアピールすることが、アートフェスティバルの狙いだ。

国道246号の橋脚を利用したインスタレーション作品「Beautiful Bridge #2」。薄暗くなりがちな橋桁の下の空間が明るく染まった(写真:三上 美絵)
国道246号の橋脚を利用したインスタレーション作品「Beautiful Bridge #2」。薄暗くなりがちな橋桁の下の空間が明るく染まった(写真:三上 美絵)
[画像のクリックで拡大表示]

 筆者が会場を訪ねたのは、最終日である31日の日曜日午後。二子玉川駅の改札から徒歩数分で到達する多摩川河川敷で、まず目に付いたのは国道246号の橋脚をカンバスに見立てたインスタレーション作品「Beautiful Bridge #2」だ。

 スイスのアートユニット、ラング&バウマンの手でペイントされた橋脚は、無機質な土木構造物にポップな色彩を与えていた。

 自転車を降りてこの作品を熱心に眺めていた若い男性に声を掛けると次のような感想を語ってくれた。「ツイッターで情報を知り、サイクリングを兼ねて見に来た。橋脚にこうしたペイントを施すのは、きれいで面白いですね」。

 以下に、いくつかのプログラムを写真で紹介する。