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 国土交通省近畿地方整備局淀川河川事務所は、京都市嵐山地区を流れる桂川の治水対策の一環として、渡月橋の約200m下流側に位置する6号井堰を撤去する。出水期を避け、2016年10月から17年4月末までの半年で撤去を終える方針だ。有識者や行政関係者から成る「桂川嵐山地区河川整備検討委員会」の11月17日の会合で決めた。

 6号井堰は河川の横断方向に120m、縦断方向に40mのコンクリート構造物。上流側に高さ約60cmの突出部を持つ。流速を小さくして河床の低下を防止するため、1963年に設置された。

 洪水時に堰上げが発生して水位が上昇したり、上流に土砂が堆積したりすることから、全体を撤去する案や突出部のみを撤去する案が検討委員会で挙がっていた。桂川は2013年9月の台風18号で増水。嵐山地区で両岸の約10haが浸水し、旅館など93戸が被害を受けた。

桂川の6号井堰。右手奥に見えるのが渡月橋だ。2015年11月に撮影した(写真:日経コンストラクション)
桂川の6号井堰。右手奥に見えるのが渡月橋だ。2015年11月に撮影した(写真:日経コンストラクション)
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2013年の台風18号による洪水時の堰上げの様子(写真:国土交通省淀川河川事務所)
2013年の台風18号による洪水時の堰上げの様子(写真:国土交通省淀川河川事務所)
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6号井堰の平面図と縦断図。井堰は桂川の川幅が最も狭い箇所の付近に位置する。国土交通省の資料をもとに日経コンストラクションが作成
6号井堰の平面図と縦断図。井堰は桂川の川幅が最も狭い箇所の付近に位置する。国土交通省の資料をもとに日経コンストラクションが作成
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