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粘土でも数階建てや数百年使える建物は作れる

 土だけで造った家は本当に強いのかという疑問もある。これに対し、同社は数階建ての建物でも、粘土だけで作れると断言している。材料に添加物を加えて造形する技術により、粘土だけで作った場合より高強度で長持ちするようになるという。そして一般のセメントで作った建物と同様の快適さがある。ちなみに、新婚カップルは緑または赤の粘土で作られた住宅を結婚祝いとして選べるとのことだ。

 3Dプリンターで作ったものではないが、こうした建物は多くあるという。例えば、ユネスコの世界遺産に登録されているアイット・ベン・ハドゥの街は、全体がモロッコ内陸の泥を作って作られている。WASP社によると、現地のガイドは、粘土で作られた建物には、ほとんど維持管理が必要ないと説明したという。

 また、粘土で作った住宅は暖かい気候の地方だけで可能なのではないかという疑問もある。しかし、冬場の最低気温が氷点下になることもある北イタリアのアレッサンドリア地方では、数百年前に粘土だけで建てられた住宅があり、現在も住める状態だ。

ビッグ・デルタについて語るWASP社のスタッフ(写真:WASP)
ビッグ・デルタについて語るWASP社のスタッフ(写真:WASP)
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