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3Dレーザースキャナーとは用途が異なる

 U’s Factoryは、THETA Sの導入を機に全天球カメラを使った3次元計測システムの名称を「Info360」に改めた。

 3次元計測というと、3Dレーザースキャナーを思い浮かべがちだが、「Info360」の用途はそれとは異なるようだ。「3Dレーザースキャナーは空間の形状を把握するのに向いているが、Info360は部屋の角などピンポイントの計測を行うのに向いている」と上嶋氏は語る。

 新しいシステムは既に実務でも使われ始めた。同社はTHETA Sを使って、東京都内のある地下鉄駅構内の写真を約4000枚も撮影。その写真をもとに駅構内全体の3Dモデルを作成している。

東京都内の地下鉄駅構内で撮影した全天球写真を3Dモデルに変換する作業(写真:家入龍太)
東京都内の地下鉄駅構内で撮影した全天球写真を3Dモデルに変換する作業(写真:家入龍太)
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約4000枚の写真を手分けして3Dモデルを作るU’s Factoryのスタッフ(写真:家入龍太)
約4000枚の写真を手分けして3Dモデルを作るU’s Factoryのスタッフ(写真:家入龍太)
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 「Info360」のシステムは外販も行う。価格は現場での撮影と3次元計測ができる基本的な「Basic版」で557万2000円(税別)だ。

 工事現場や施設の維持管理では、現場をそっくりそのままデータ化し、コンピューターの力を借りることで、生産性向上を図る手法が広がりつつある。THETA Sのような小型で高性能な機器が登場したことで、こうした動きをさらに加速しそうだ。

家入龍太(いえいり・りょうた)
家入龍太(いえいり・りょうた) 1985年、京都大学大学院を修了し日本鋼管(現・JFE)入社。1989年、日経BP社に入社。 日経コンストラクション副編集長やケンプラッツ初代編集長などを務め、2010年、フリーランスの建設ITジャーナリストに。 IT活用による建設産業の成長戦略を追求している。 公式ブログ「建設ITワールド」(http://www.ieiri-lab.jp/)を運営。 著書に「CIMが2時間でわかる本」(日経BP社)、「図解入門 よくわかるBIMの基本と仕組み」(秀和システム)など。