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建材・設備の分類コードの整備も視野に

 膨大な数のBIMパーツから、目的のデータを素早く探し出せるようにするためには、共通のルールで明快に分類されていることが必要だ。しかし、日本では建材・設備を分類するための業界全体で使われているコード体系がまだない。

 説明会でコンソーシアムの趣旨説明を行った建築保全センターの寺本英治理事・保全技術研究所長も「BIMの課題は3つある。1つはガイドラインがないこと、2つめはBIMライブラリーがないこと、そして3つめは建材・設備を分類するためのコード体系がないことだ」と語った。

説明会で質疑応答を行うIAI日本の山下純一代表理事(左)とコンソーシアム事務局、建築保全センターの寺本英治理事(右)(写真:家入龍太)
説明会で質疑応答を行うIAI日本の山下純一代表理事(左)とコンソーシアム事務局、建築保全センターの寺本英治理事(右)(写真:家入龍太)
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 そこでコンソーシアムの活動内容には、BIMパーツをライブラリーとして提供するだけでなく、BIMライブラリーの在り方から標準仕様の作成、運用に関する基準や規約の作成、そして構築・運用までが含まれている。活動内容として明確に示されているわけではないが、当然、コード体系の整備についての議論もそこに含まれるだろう。

 筆者は以前、日経BP社が1999年~2000年の間、発行した建設業界向けのムックで、付録CD-ROMに収録する2次元CAD用のCAD部品集データベースをつくる作業を担当していた。そのとき、困ったのがCAD部品を分類するための大分類、中分類、小分類といった段階分けの数や、分類に使われる「洋式便器」「洋式トイレ」などの用語が、設備メーカー各社でバラバラだったことだ。

 そのため、複数のメーカー製品を横ぐしで検索できるCAD部品集データベースをつくる際には、多大な手作業によって「エイヤっ」と分類を行わざるを得なかった。

 もし、コード体系や分類の用語がメーカー間で統一されると、建材・設備メーカーがつくったBIMパーツはユーザーが検索しやすくなり、活用度も増えるに違いない。

BIMライブラリーサイトのイメージ(資料:BIMライブラリーコンソーシアム事務局)
BIMライブラリーサイトのイメージ(資料:BIMライブラリーコンソーシアム事務局)
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