チタンを3Dプリントした頭蓋骨部品も

 医療やファッションの分野での3Dプリンター活用には、衝撃を受けた。それは事故で顔の骨を損傷した人のために作られたチタン製の骨格部品だ。

 残った骨格部分を3D計測技術で測定し、その上から欠落した骨格部分を3Dで設計。そのデータを利用して、チタンで造形できる3Dプリンターを使って骨格の部品を作ったものだ。

 骨との接続部にはわざと凹凸が作ってあり、時間とともに骨が成長して一体化するようになっているという。

チタンを材料に3Dプリンターで作った骨格部品(写真:家入龍太)
チタンを材料に3Dプリンターで作った骨格部品(写真:家入龍太)
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手術で患者に埋め込まれた骨格部品のイメージ(写真:家入龍太)
手術で患者に埋め込まれた骨格部品のイメージ(写真:家入龍太)
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 また、3Dプリンターで作られた服や“布地”も圧巻だった。3Dプリンターは歯車やモンキーレンチなど、可動部があるものも一体化して造形できる。その技術を応用して作ったものだ。

 服を三角形に細かく分割し、三角形のつなぎ目をヒンジとして設計する。そして服を折りたたんだ状態の3Dモデルを作り、3Dプリンターで一度に造形したものだ。

 服を折りたたんだ状態の3Dモデルも、ヒンジ一つ一つの動きを、機構としてパソコン上で再現する必要がある。この技術には驚かされた。

3Dプリンターで作った服(左)とヒンジ部分の拡大写真(右)(写真:家入龍太)
3Dプリンターで作った服(左)とヒンジ部分の拡大写真(右)(写真:家入龍太)
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手に持つと、ヒンジ部分がしなやかに変形する。まるで布のようだ(写真:家入龍太)
手に持つと、ヒンジ部分がしなやかに変形する。まるで布のようだ(写真:家入龍太)
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