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平面を基準に複数の点群を統合

 3Dレーザースキャナーの活用で最も難しいことの1つは、複数カ所で計測した点群データを1つにまとめる作業だ。

 通常は白球のマーカーを現場に置き、これを目印にして点群データ同士の位置合わせを行う場合が多い。しかし、この方法だと水平や垂直に微妙な誤差が出やすい。

 今回のシステムでは、壁の平面や梁の直線などを目印に点群同士の位置合わせを行う方式を採用した。建築物に特化した方式と言えるだろう。そのため、複数の点群をピッタリと統合することができる。

岐阜県情報技術研究所で行った4カ所の点群計測位置(資料:アーキ・キューブ)
岐阜県情報技術研究所で行った4カ所の点群計測位置(資料:アーキ・キューブ)
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4カ所で計測した点群データを(1)白色、(2)赤色、(3)緑色、(4)黄色で示したもの。平面図(左)や立体図(右)も壁や床の段差がなく、ピッタリと統合されている(資料:アーキ・キューブ)
4カ所で計測した点群データを(1)白色、(2)赤色、(3)緑色、(4)黄色で示したもの。平面図(左)や立体図(右)も壁や床の段差がなく、ピッタリと統合されている(資料:アーキ・キューブ)
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 アーキ・キューブは今回、開発した3Dレーザースキャナーを活用して低価格で既存住宅をBIMモデル化できるようになった。また、赤外線サーモグラフィーによる建物の温度分布を計測して建物の熱抵抗値算出や雨漏り個所の特定も可能になった。今年9月から実務への導入が可能になっている。

 今後は一般消費者に、現況建物の状態やリフォーム計画を分かりやすく説明するツールとして活用し、図面や改修設計の精度を高めていく方針だ。

3Dレーザースキャナーに関わったメンバー。左から代表取締役の大石佳知氏、深尾早希氏、岩佐健司氏、堤好仙氏(写真:家入龍太)
3Dレーザースキャナーに関わったメンバー。左から代表取締役の大石佳知氏、深尾早希氏、岩佐健司氏、堤好仙氏(写真:家入龍太)
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