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銀座の坪あたり店舗賃料が40万円に上昇、Cushman & Wakefield

2017/04/24

2017年第1四半期(1月~3月)における東京プライリテール市場では、銀座エリアの坪あたり賃料が40万円に上昇。同エリアの新たなベンチマークとなった。賃料がピークに達したとの認識が広まる一方、銀座ティア1エリアには空室がほとんどなく、水面下で複数の建て替え計画が進んでいるもようだ。表参道エリアは、英服飾ブランドであるテッドベーカーなど複数の新規オープンがあったが、賃料を押し上げるまでには至らなかった。ティア2とティア3のエリアで長期間の空室が見られる。オーナーの期待とテナントの意欲との間のギャップが広がっていることが原因だ。新宿の賃料も変わっていないが、ラグジュアリーブランドの大型契約が1件あった。アスレチック系とファスト・ファッション系のリテーラーが出店候補地を探しており、需要が供給を上回ってきているようだ。渋谷の賃料も変化していない。リテーラーは引き続き、成り行きを見守っており、契約に至らない状態が続く。新駅エリアと再開発プロジェクトが歩行者の流れとリテールの環境に与える影響が見通しづらく、3年~5年のリース契約にコミットすることが困難な状態だ。今後に向けて、いまだに不動産オーナーは賃料に対して強気の態度を示している一方、テナントは支払える賃料のキャパシティへの懸念を強めている。オーナーとテナントのギャップはティア2やティア3での空室増加と契約までの期間の長期化を生み出している。小売業全体の販売額低迷もあり、賃料は来期も横ばいが続く見通しだ。

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